鶫屋認定講師になるためには

つまみ細工には資格制度はありませんので、名乗れば誰でも講師になることはできますが、
近年、講師を目標とされるお問い合わせが多くなり、鶫屋では講師育成のための鶫屋認定講師試験を2013年より開始いたしました。
基本的な知識はもちろん、技術的にもレベルの高い講師の育成を目指しているため試験は、難易度の高いものとなっております。




●受験資格●
つまみ細工を今後も学び、継続される意思のある人で、通信講座1~5、指定する複数のかんざし(注1)を受講済の人に、認定講師受験資格があります。
ただし、作品ごとの画像チェックを都度受けていること、1作品の提出が3か月以上空かないことが条件です。
 *複数作品の集合写真ではなく、1作品1枚の画像で、ピントが合い、つまみ細工部分がわかるアップと作品全体画像を提出すること。
 *携帯画像も可。不鮮明な場合は再提出有。
 *試験申込みの際に過去の作品で未提出がある場合、写真を鮮明に送っていない場合は再提出を求めます。
(ご自身でチェックし、自己申告ください。後に判明した場合は、資格を取り消すこともあります。注意ください。)

●申込み方法●
通信講座5お申込みの際に備考欄に「認定講師受験希望」とお書きください。また、鶫屋の認定講師の「志望動機」も記入ください。
はっきりした志望動機でなければ、お申込みを受け付けない場合があります。
(通信講座5受講後、すぐに受験いただくということではありません)
また、通信講座受講中でのやりとりで、人柄・マナーも拝見しております。(一般常識で接してくだされば問題ないことです。)
その点で講師にふさわしくないと判断した場合、受験をお断りする場合もあります。



●試験●
試験は期間を定めておらず、随時受けることが可能です。
*ただし、最終講座より1年以上空かないこと。妊娠出産・介護等の理由は考慮します。

 1次試験:オリジナルを含む指定課題の提出 :郵送あり
 2次試験:実技、自己紹介(志望動機など) :試験地札幌(または同等の内容)

●注意事項●
試験内容をきちんと読まずに提出する方が多いため、点数が低いことがよくあります。
当たり前のことですが、よく読み、考え、提出ください。
でんぷんのりを使わず、ボンドでつまみを作る方法では試験はできません。

*1次試験の梱包は、開封する側(再度梱包する側)のことを考えることも必要です。
*2次試験は、こちら(札幌)にお越しいただくか、同等の内容になります。
*2次試験は試験とは別に提出していただく制作物があります。


*この試験は気軽に受けていただく試験ではありません。
適性かどうかという観点で、人柄やマナーも拝見させていただきます。
人柄やマナーに関しては、通信講座(または教室)でのやりとりをメインに採点いたします。

●試験受験料●
 1次試験 ¥10,000(税抜き)
 2次試験 ¥10,000(税抜き)
           
*送料は別途頂戴いたします(国内はレターパックライトまたはゆうぱっく、海外はEMS、EMSが対応していない場合は航空便料金になります。)
*2次試験の詳細は1次試験合格通知に記載いたします。2次試験日程につきましては調整します。

●1次試験合格の場合●
*1次試験合格後、1年以内に2次試験を受けていただきます。

●不合格の場合●
*2次試験に受からなかった場合は、1年以内に再度1次試験より受け直していただきます。妊娠出産・介護等の理由の場合、2年以内といたします。
(不合格通知到着後6か月は受験できません。結果を参考にご自身で練習する期間としてください。)

●2次試験合格後●
鶫屋認定講師として活動可能です。
呼称(鶫屋認定の文字)を使用せず活動しても構いません。
呼称使用の方は、HP上でご紹介し、カルチャースクールより問い合わせがあった場合はご連絡いたします。
(必ず認定講師全員がカルチャースクールの講師になれるわけではありません。)
カルチャースクールで講師をされる場合、特別なご事情が発生しない限り継続していただきます。
(信用問題ですから、気軽に辞めることはできません。よく考えてからカルチャースクール希望を出してください。)



●レジュメ・材料について●
合格後は鶫屋の作品を教えていただいて構いませんが、オリジナル作品も、もちろん教えてください。(オリジナルがあることで、先生の個性が発揮できると思っています)
また、教室用簡易レジュメ(通信1・2の作品内容、蝶のかんざし)はご希望の方に提供いたします。データ(パワーポイント使用)でお渡しするので、加筆・加工していただいて構いません。
レジュメデータは他の方にお見せしたり、コピーをお渡しすることは禁止です。
印刷した紙のレジュメは生徒さんにお渡ししてもかまいませんが、それ以外の方にはお渡しすることはできません。
(通信講座用レジュメデータはご提供できません。また、生徒さんを含む第三者に見せることも禁止いたします。)

材料をご希望の方は鶫屋に注文、または直接材料を仕入れていただくようになります。
鶫屋の材料の一部、ちりめん・化繊生地、道具等は講師価格にて提供いたします。講師にしか販売していない材料もあります。
一定金額以上の注文の場合、送料無料サービスがあります(国内のみ)

台紙を作るパンチングマシーンは鶫屋よりレンタル(1年単位、替刃は新品をお渡しします)、
または販売可能です。(値段は高いですが、あると便利です)
パンチングマシーンに使用する紙(薄台紙用、厚台紙用、裏台紙用)は板状で販売いたします。


●認定講師になられてから●
1.登録料、年会費などはありません。その分、基本的に自立して活動ください。
講座内容はご自身で組み立てること。

2.鶫屋認定講師を名乗る方は定期的に技術確認をさせていただきます。 
 ・1年に1回、活動状況の簡単な説明と制作作品の画像(提出は毎年12月)

3.年1回、未受講の通信講座(新しくできたもの、卒業生キット、クリスマス等の季節作品を含む)から1つ以上受講すること。
これは、認定講師のレベル確認のためにも実施いたします。

4.鶫屋ブログで認定講師の活動を掲載することができます。



初めてつまみ細工を習う方々が、作れるようになるという「喜び」は、教える側にとって何にも代えがたい貴重な経験になると思います。
私もカルチャースクールや福祉施設で経験しておりますが、いつも感動しております。
小さな正方形の布が花の形になる。
つまみ細工は、たったそれだけのことなのに、とても素敵で人々を魅了する作品ができあがります。
認定講師になって「喜び」を差し上げる経験をされませんか?

注1:受験資格のためのかんざしの受講は下記の通り
●蝶のかんざし
●一重(ひとえ)の花かんざし
●小梅かんざし
●こはるかんざし
●八重桜のかんざし
●絹タッセルかんざし
●菊花大輪
●NEW二重の花かんざし
●雪乃牡丹
●姫かんざし
●花嫁かんざし
●ツバキハナヒラク
●羽二重かんざし
●さくらかさね
●職人仕込かんざしセット
●ピエール・ドゥ・ロンサールの花冠
●桜咲く1本差しかんざし(卒業生キット)

近年かんざし講座が増えましたので絞りました。ですが、新しい作り方を知り、レベルの向上をされたいかたは、
いろいろなかんざしを受講すると勉強になります。